訪ねたのは、平成22年7月17日、蔵王のホテルを8時10分に出発、上山市・南陽市などの橋を巡り、着いたのが高畠町です。
明治12年(1879)から平成10年(1998)までの約120年間にわたり、生活の橋として利用されてきましたが、平成10年の県道1号線、拡幅のために両端の石積みは残しながらも中間はコンクリート管で繋ぐ復元工事が行われました。復元工事を実施した山形県置賜総合支庁によると、工事は、土砂の撤去から始まり、アーチ部分となる石材には一つ一つ認識番号を書き込み、架設状況を確認しながら分解していき、その後、分解とは逆の順番で、認識番号をもとに石を組み上げていったそうです。道路が拡幅された分、橋の幅を補うため、橋を上流、下流部分で分割し、その間を函渠(かんきょ)と呼ばれるコンクリート製の天井付きの水路でつなぎました。さらに、高畠石を加工して欄干部分を新設したほか、根石(ねいし)と呼ばれる橋の土台に使われていた石を親柱に再利用しているそうです。
場所は県道1号線、高畠町の化粧品「BONTON」の前、高畠多目的駐車場の横に流れる小川に架かる、石造りアーチ橋です。
橋長:5.5m
橋幅:県道2車線+両歩道(復元後)架橋:明治12年(1879)/平成10年復元
橋が架かるのは県道1号線、向こうに化粧品店「BONTON」
右手に多目的駐車場
反対側、道路は対行2車線(片側一車線)の県道と歩道です。
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