豊肥本線に沿って、57号線を進み、638号線で稲葉川に沿って西に4kmほど進むと3連の橋が見えてきます。
この橋は、明治45年までは木橋でした。現在も川床の岩盤に橋脚を立てた穴跡がみられます。明治38年、日露戦争の祝勝を機に地元飛田川の工藤虎彦らによって石橋架設が企画されました。翌年1月着工。完成目前の石橋が同年6月の大洪水で流失したが、ただちに再工事にかかり明治40年(1907)8月に完成したものです。完成当時は高欄の無い橋でしたが、5年後の明治45年に高欄が取り付けられた。この橋は、竹田市の石橋では、歩車道としては最も長く、車も通る現役の石橋です。特徴は、上流には水流を和らげる丸みを帯びた、水制工事が施工されています。尚、要石には、珍しく親子の名前が彫り込まれています。
82、山王橋 (大分県竹田市飛田川 坂折-平田)
形状:3連石造りアーチ橋
橋長:56メートル
橋幅: 3メートル
架橋:明治40年(1907)
川名:稲葉川
石工:小沢勘郎、山口二三郎
photo:RIVHOT Works / 23th May 2012
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